フクちゃん笑っていこうヨ

アルツハイマー型認知症の母を介護して

認知症の進行。

自宅で暮らしていたときのフクちゃんは、torakoが訪問するとハイテンションで元気一杯な姿しか見せていませんでした。

 

施設に入居してみて、見知らぬ人々や環境にいきなり放り込まれて、戸惑いや反発、悲しみなどが入り乱れて、もしかすると認知症が進行してしまったのかもしれません。

それとも、私が見えていなかっただけなのかもしれません。

 

施設での生活リズムに少し慣れてきた頃から、いろいろな事が起きました。

 

フクちゃんの部屋には少しのお菓子と飲み物を置いて、自由に食べられるようにしていました。

ある日、施設から電話がありました。

「お母様が入れ歯洗浄剤を食べてしまいました!」訪問医の指示で水を多く飲ませれば大丈夫ということでした。

確かに形はラムネ菓子のようです。

 

後日、フクちゃんに聞いてみました。

「おいしかったの?」「いやー、あんなまずいもの!おいしくないよ!」とうんざりしています。スタッフさんと大笑いしました。

 

入居前から持たせていた携帯電話は、いつでも私達と話が出来るようにとそのまま個室に置いていました。

 

でも、夜になるとネガティブな妄想が頭を巡り、夜中に何回も電話を掛けてくるようになりました。私も弟君もこれには参りました。

タイミングを見て携帯電話は持ち帰りました。

 

施設ではなぜだか、パジャマを着てもすぐに着替えてしまいます。

夜間巡回でスタッフが部屋に入ってくるので、パジャマ姿ではいられないと思ったのか、それとも、いつでもここを出られるようになのか、謎のままです。

 

毎日欠かさず化粧をしていたフクちゃんですが、他の入居者さんが、化粧をしていないことに気がついて、しだいにフクちゃんも化粧をしなくなっていきました。

身なりを整えるって、本当は大切なことですが。

 

これらも、認知症の進行なのでしょうか。