通な話し。
いきなりこんな話で恐縮です。
フクちゃんはお通じがとどこおる事はなく、とても健康体でした。飲んでいる薬はコレステロールと認知症の二種類だけでした。
入居後は色々な薬が増えていきます。
その中には、お通じを良くする薬もありました。
「フクちゃんが便秘ですか?」と聞くと「出にくいときだけです」とのこと。
年を取るとそういうものかな、と思いました。
毎週末、torako宅で楽しく過ごすフクちゃんですが、ある時スタッフさんが私に聞いてきました。
「娘さん宅から戻ると、いつもすごい量の排便ですが、一体何を食べさせているのですか?」「お昼は冷やし中華、おやつはクッキーと紅茶ですよ」「エー!それは普通ですね」と驚かれました。
この質問で謎が解けました。
お通じを良くする薬が必要なのは、日ごろ歩かない、運動量が少ないからでしょう!
施設内では、フクちゃんの部屋からリビングまで10歩で行けてしまう。散歩に出かけるのは月に1回あるかどうか。館内を歩き回っているのは、認知症ではなく、自分で健康管理を出来る方です。体操の時間も毎週ありますが、主に上半身の体操が多く、車椅子のかたも一緒にできる下半身の体操が行われます。
torako宅では、全身体操、スクワットの他に、買い物や公園の散歩を約一時間は必ず行います。
体を動かせば、下半身の強化となり、車椅子のお世話にならないでしょう。更に快便になり、薬を飲まずにすみます。
良いことずくめですが、施設の生活では難しいようです。
それならば、せめて週一回だけでも、体を動かす機会を積極的に作っていこうと心に決めました。