フクちゃん笑っていこうヨ

アルツハイマー型認知症の母を介護して

観劇ドキッ!

フクちゃんと楽しい時間を過ごせるように色々と計画を立てました。

 

美術館では、作品に感動して声が大きく出てしまって注意されたり、お花見ではあまりの人ごみに、花より人を見に来たようになったり、ミュージカルを見に行ったりしました。

 

ある時、劇場のある駅で待ち合わせをしようと、電車で向かっていると車内アナウンスがありました。「この時間から次の◎駅には止まりません」

◎駅で待ち合わせをしていた私はビックリ大慌てです。

少し早めに来ていたので、駅のホームで来る電車内のフクちゃんを探したり、待ち合わせの前後の駅を行ったり来たりしましたが、見つけられません。

フクちゃんから携帯電話が掛かってきました。でも、興奮していて私の声が聞こえなくなっています。「どうしよう!!」

仕方なく待ち合わせの駅のホームに行くと、フクちゃんを見つけました。

「どうやってきたの?」と尋ねると、知らない人に教えてもらって電車を乗り換えてやって来たとニコニコです。

 

観劇の時間にも間に合いました。華やかな舞台や衣装を見て喜んでいましたが、内容や声はあまり理解できていないようです。

 

無事に会えたので良かったですが、本当に冷や汗ものでした。

 

これ以降は長時間座っていることに眠気や疲れが出るようになりました。観劇に行くことも段々と遠ざかっていきました。