フクちゃん笑っていこうヨ

アルツハイマー型認知症の母を介護して

高額支払い?

フクちゃんの家は全部和室です。襖や障子、畳を定期的に新しくしていましたが、高齢になり、何年も新調していませんでした。その事をズーと気にしていたフクちゃんは、チラシを見て自分で注文をしてしまいました。

 

ある夜、torakoに電話が入ります。フクちゃんからです。「今ね、障子と襖が全部無いの。もっていっちゃったから、2日位このままなの・・・」夜になり、カーテンのない家なので外から丸見えになった部屋で心細くなって電話を掛けてきたのです。

 

週末、フクちゃんの家へ行くと障子も襖も新しくなっていて一安心です。

 

事の経緯を聞いて、その費用を聞いてビックリ!!「エー、そんなに高額?」どうやって支払いをしたの?振り込み出来るの?疑問は膨らみます。

私はイライラが爆発しそうです。

 

一旦、台所へ入りフクちゃんの見えないところでブツブツと震える怒りを発散します。耳が遠いフクちゃんには聞こえません。

でも、気配は感じているみたいです。

 

思いっきり引きつった作り笑顔をして、フクちゃんのいる居間へ行くと、フクちゃんは怒られると思って上目遣いに私を見上げて様子を見ています。

 

私は煮えくりかえった気持ちを抑えながら「ハッハッハッ」とカタカナを読むような笑い声を出して、二人でお茶を飲みました。

 

すると、怒られないと思ったフクちゃんは少しほっとした様子です。

落ち着いたトーンで「フクちゃん、こういう事はちゃんと相談して下さいね、ハッハッハッ」と言うと、「そうだね!今回はダメだったね。これからはちゃんと相談するよ。バカ、バカ、バカ」と自分の頭をたたきます。

 

落ち着いて話せばわかってくれるんですね。怒りを抑えての笑顔は厳しかったけれど、これをきっかけにして、フクちゃんの前では笑顔スイッチを入れられるようになりました。気分はアイドル?です。

 

弟君が業者に問い合わせてみると、次の注文もしていることがわかりました。更に高額の畳表替えでした。それはキャンセルさせて頂きました。